【Unity5】ParticleのTrails機能の使い方
Unity5.5の「Trails」という機能について詳しく見ていきます。
Trailsとは
Unity5.5からParticle Systemに追加された機能です。今までのParticle Systemで飛行機雲のような線を描きたい場合、大量のParticleを並べて線に見せることしかできませんでした。Trails(軌跡)を使えば、Particleが尾をひくように線を表示することができます。 blogs.unity3d.com www.youtube.com
Trailsを有効にする
UnityでParticle Systemを作成すると、中にTrailsという枠が追加されています。チェックを入れてTrails機能を有効にしましょう。
有効にすると Assign a Trail Material in the Render Module という注意書きが出て、シーン上のTrailsがピンク色になってしまいます。これは、RendererのTrail Materialに何らかのMaterialを入れることで解決します。
パラメータの解説
パラメータ | 値 | |
---|---|---|
Ratio | 1 | ParticleにTrailが付く頻度 |
Lifetime | 1 | Trailの生存時間。大きいほど長い線になる |
Minimum Vertex Distance | 0.2 | 値が小さいほどなめらかな曲線になる |
Texture Mode | Stretch | Tileに変えるとTextureが連続して表示される |
World Space | false | ゲームオブジェクトを移動したとき、Trailはその場に残るかどうか |
Die With Particles | true | Particleが消えるとTrailも消える |
Size affects Width | true | Particleの大きさがTrailの太さに影響する |
Size affects Lifetime | false | Particleの大きさがTrailの生存時間に影響する |
Inherit Particle Color | true | Particleの色を受け継ぐ |
Color over Lifetime | (白色) | 生存時間による色の変化 |
Width over Trail | 1 | 太さ |
Color over Trail | (白色) | 色 |
表の「Particle」とは、Trailがついていく点のことです。
おすすめのパラメータ
パラメータ調整前のTrailはこのように表示されます。なんだかベタッとした感じがしませんか?
以下のパラメータを調整すれば、かなり見栄えが良くなると思います。
- Color over Lifetime
- Color over Trail
Color over Lifetime
Color over Lifetimeは、時間とともに色を変化させるパラメータです。デフォルトの設定では、時間によらず白色になっています。
まず、時間とともに色を変更できるようにしましょう。色のボックスの右にある▼ボタンをクリックし、Gradientを選択します。
色のボックスをクリックして、GradientEditorを開きます。右上のマーカーをクリックして、Alpha(透明度)を0に設定します。
これで、時間が経つにつれて透明度が0に近づいていくTrailができました。
Color over Trail
Color over Trailは、頭から尾にかけて色を変化させるパラメータです。デフォルトの設定では、場所によらず白色になっています。
Color over Lifetimeの時と同じように、Gradient Editorで設定してください。設定が終わったら、以下のようになっているはずです。
これで、尾に近いほど透明度が低くなりました。
おまけ
Particle Systemの「Noise」という機能も、Unity5.5から実装された新機能です。チェックを入れると、妖しい雰囲気に・・・
おまけ2
TrailsのTexture ModeパラメータをTileにして、こんなTextureを使います。
すると・・・鎖のように連なって表示されます!これを応用して色々なエフェクトが作れそうですね〜